キーワード マッチタイプを使いこなせ!広告効果を劇的に変える3つの種類とは?
オンライン広告で重要な「キーワード マッチタイプ」。
これは、広告を表示するユーザーの検索キーワードと、設定したキーワードをどれくらい厳密に一致させるかを決定する設定です。
この設定を理解し、適切に使いこなすことで、広告費の無駄を減らし、効果を最大限に引き出すことが可能になります。
この記事では、キーワード マッチタイプの種類やそれぞれのメリット・デメリット、具体的な設定方法、そして効果的な活用方法まで、分かりやすく解説します。
キーワード マッチタイプをマスターして、あなたのビジネスを成功に導きましょう。
キーワード マッチタイプとは?
ユーザーが検索エンジンで何かを探す時に入力する言葉を「検索クエリ」と言い、企業は自社の商品やサービスを宣伝するために、関連性の高い検索クエリに広告を表示する。
この時、どの検索クエリに広告を表示するかを決めるのが「キーワード」である。
そして「キーワード マッチタイプ」は、設定したキーワードと検索クエリの「一致の度合い」を調整する機能のことを指す。
例えば、あなたがダイエット食品を販売しているとしよう。
「ダイエット食品」というキーワードを設定した場合、単純に考えると「ダイエット食品」と検索したユーザーにだけ広告が表示されると思うかもしれない。
しかし「ダイエット食品 おすすめ」「ダイエット食品 通販」「ダイエット食品 有機」など、「ダイエット食品」を含む様々な検索クエリが存在する。
そこで重要になるのがキーワード マッチタイプである。
この機能を活用することで、「ダイエット食品」のような広範囲な検索クエリから、より的確なユーザーへ広告を届けられるようになる。
結果として、広告費用の無駄を減らし、費用対効果の高い広告運用が可能になる。
キーワード マッチタイプの重要性
キーワードマッチタイプは、広告費用の無駄を削減し、費用対効果の高い広告運用を実現するために非常に重要です。適切なマッチタイプを選択しないと、ターゲットから外れたユーザーに広告が表示され、クリックされてもコンバージョンに繋がりにくいという事態が発生します。
例えば、ダイエット食品の広告を出稿する場合、「ダイエット」というキーワードでインテントマッチ(部分一致)を選択すると、ダイエットとは無関係な「ダイエット食品の危険性」といった検索にも広告が表示される可能性があります。これでは、クリックされても購買に繋がりません。
一方、「ダイエット食品 おすすめ」といったフレーズでフレーズ一致を選択すれば、ダイエット食品を探している、より購買意欲の高いユーザーに広告を表示できます。このように、キーワードマッチタイプを適切に設定することで、ターゲットを絞り込み、広告費用を効果的に活用することが可能になります。
キーワード マッチタイプの種類
キーワード マッチタイプには、「完全一致」「フレーズ一致」「インテントマッチ(部分一致)」の3種類があります。それぞれの特徴を理解し、広告配信の目的に合わせて使い分けることが重要です。
「完全一致」は、設定したキーワードとユーザーの検索語句が完全に一致する場合にのみ広告が表示されます。例えば、「[東京 旅行 プラン]」と設定した場合、「東京 旅行 プラン」と検索したユーザーにのみ広告が表示されます。完全一致は、無駄な広告表示を抑制し、費用対効果を高めるのに役立ちます。
「フレーズ一致」は、設定したキーワードを含む語句で検索された場合に広告が表示されます。設定は「”東京 旅行”」のようにキーワードをダブルクォーテーションで囲みます。例えば、「東京 旅行 プラン」や「東京 旅行 格安」といった検索語句に広告が表示されます。フレーズ一致は、完全一致よりも幅広いユーザーに広告を表示できるため、多くのアクセスを獲得できる可能性があります。
「インテントマッチ(部分一致)」は、設定したキーワードに関連性の高い語句を含む検索で広告が表示されます。設定は「東京 旅行」のようにキーワードをそのまま入力します。例えば、「東京 旅行 おすすめ」や「大阪 旅行 プラン」といった検索語句に広告が表示されます。インテントマッチ(部分一致)は、広範囲のユーザーにアプローチできるため、潜在顧客の掘り起こしに効果的です。
完全一致とは?
完全一致は、設定したキーワードとユーザーの検索語句が完全に一致する場合にのみ広告を表示させるマッチタイプである。設定したキーワードを完全に一致させたい場合は、キーワードを半角または全角のダブルクォーテーションマーク(””)で囲む必要がある。例えば、「”キーワード マッチタイプ”」と設定した場合、ユーザーが「キーワード マッチタイプ」と検索した時にのみ広告が表示される。
完全一致は、他のマッチタイプと比べて、広告表示の範囲が狭くなる。しかし、その分、ターゲティングの精度が高く、費用対効果の高い広告配信が可能になる。なぜなら、設定したキーワードとユーザーの検索意図が明確に一致するため、より購買意欲の高いユーザーに広告を表示できるからである。
例えば、オンライン英会話教室を運営していて、「オンライン 英会話 初心者」というキーワードで集客したいとする。この場合、完全一致で「”オンライン 英会話 初心者”」と設定することで、まさにそのキーワードで検索している、オンライン英会話に興味があり、初心者向けのコースを探しているユーザーにピンポイントに広告を表示できる。
ただし、検索語句と完全に一致する必要があるため、広告の表示回数は他のマッチタイプと比べて少なくなる傾向がある点は留意が必要である。
フレーズ一致とは?
フレーズ一致は、設定したキーワードが「指定した順序通りに」検索クエリに含まれている場合に広告を表示させるマッチタイプです。インテントマッチ(部分一致)のように語句の順番が入れ替わったり、間に別の単語が入ったりすることはありません。検索クエリの前後に他の単語が含まれていても、設定したフレーズがその順序で完全に含まれていれば広告は表示されます。
例えば、「フレーズ一致」をキーワードに設定した場合、「フレーズ一致とは」「フレーズ一致をマスターする」といった検索クエリには広告が表示されます。しかし、「一致 フレーズ」や「フレーズ 広告 一致」といった検索クエリには広告は表示されません。
フレーズ一致は、完全一致よりも網羅範囲が広く、インテントマッチ(部分一致)よりもターゲティングの精度が高いという特徴があります。特定のフレーズで検索するユーザーにより確実にアプローチしたい場合に有効です。
インテントマッチ(部分一致)とは?
インテントマッチ(部分一致)は、設定したキーワードと完全に一致していなくても、キーワードが部分的に含まれる検索クエリに対して広告を配信できるマッチタイプである。例えば、「東京 旅行」というキーワードでインテントマッチ(部分一致)を設定した場合、「東京 旅行 プラン」「格安 東京 旅行」「東京 観光 旅行」といった検索クエリに対しても広告が表示される可能性がある。インテントマッチ(部分一致)は、広範囲な検索クエリを対象とするため、多くのユーザーに広告を表示できる。一方で、検索意図と完全に一致しない広告表示の可能性もあるため注意が必要である。
各マッチタイプの使い分け方
完全一致、フレーズ一致、インテントマッチ(部分一致)、それぞれのマッチタイプは、広告の表示範囲と精度に影響を与えるため、目的に最適なタイプを選択することが重要となる。
コンバージョン数を重視する場合は、より多くのユーザーへ広告を表示できるインテントマッチ(部分一致)が有効だ。しかし、関連性の低い検索にも広告が表示されてしまうため、費用対効果が悪化する可能性も考慮する必要がある。
コンバージョン単価を抑えたい場合は、完全一致でターゲットを絞り込むことが有効だ。しかし、ターゲットを絞り込みすぎることで、機会損失が発生する可能性もある。
フレーズ一致は、完全一致とインテントマッチ(部分一致)の中間的な特性を持つ。関連性をある程度担保しつつ、広告表示の機会を拡大できるため、バランスの取れたマッチタイプと言えるだろう。
それぞれのマッチタイプの特徴を理解し、広告目標や予算に合わせて使い分けることが重要である。
コンバージョン数を拡大したい場合
コンバージョン数を拡大したい場合は、より多くのユーザーに広告を露出させることが重要になる。そのためには、広告の表示機会を増やす「インテントマッチ(部分一致)」を積極的に活用する。インテントマッチ(部分一致)は、設定したキーワードと関連性の高い検索クエリに対して幅広く広告を表示できるため、まだ見ぬ潜在顧客へのアプローチが可能になる。
例えば、「ダイエット 食品」というキーワードでインテントマッチ(部分一致)を設定した場合、「ダイエット 食品 おすすめ」「ダイエット 食品 初心者」といったように、キーワードの前後に様々な言葉がついた検索クエリにも広告が表示される。
ただし、インテントマッチ(部分一致)は広告表示の範囲が広いため、コンバージョンに繋がりにくい検索クエリも含まれる可能性がある点は留意が必要である。その場合は、費用対効果を計測しながら、除外キーワードを設定するなどして、広告配信の精度を高めていく必要がある。
コンバージョン単価を抑えたい場合
コンバージョン単価を抑えたい場合は、広告費用を抑えつつコンバージョンを獲得することが重要になる。そのためには、より多くのユーザーへ広告を配信できるインテントマッチ(部分一致)を積極的に活用する。インテントマッチ(部分一致)は、設定したキーワードと完全に一致していなくても、関連性の高い検索クエリに対して広告を表示できる。幅広いユーザーにアプローチできるため、コンバージョン単価を抑えつつ、多くのコンバージョンを獲得できる可能性がある。
ただし、インテントマッチ(部分一致)は、想定外の検索クエリにも広告が表示される可能性があり、無駄なクリックや費用が発生するリスクもある。そのため、費用対効果を最大化するため、効果測定を行いながら、除外キーワードを適切に設定することが重要になる。除外キーワードを設定することで、広告配信の対象を絞り込み、費用対効果を改善できる。
キーワード マッチタイプの設定方法
キーワード マッチタイプは、広告プラットフォーム上で設定する。ここでは、代表的な広告プラットフォームであるGoogle広告とYahoo!広告を例に、具体的な設定方法を解説する。
Google広告では、キャンペーン作成時または既存キャンペーンのキーワード設定画面で、マッチタイプを設定できる。キーワードを入力した後、そのキーワードの右側にあるペン型のアイコンをクリックすると、マッチタイプの選択画面が表示される。ここで、希望するマッチタイプを選択する。
Yahoo!広告では、キャンペーン設定画面の「広告グループ」タブ内の「キーワード」項目で設定を行う。キーワードを入力する際に、キーワードの前に特定の記号を付けることで、マッチタイプを指定する。例えば、「完全一致」の場合はキーワードを “[ ](半角のカッコ)” で囲み、「フレーズ一致」の場合は “”(ダブルクォーテーション)” で囲む。
これらの設定は、いつでも変更が可能だ。定期的に広告のパフォーマンスを分析し、必要に応じてマッチタイプを見直すことで、より効果的な広告運用を実現できる。
Google広告での設定方法
Google広告でキーワードマッチタイプを設定するには、まずGoogle広告の管理画面にログインします。
キャンペーンを選択し、「キーワード」ページに移動します。
キーワードを追加または編集する際に、「一致方法」列でマッチタイプを選択できます。
Google広告では、キーワードマッチタイプは検索語句と広告の関連性を制御する重要な要素です。
適切なマッチタイプを選択することで、広告費用対効果を最大限に高めることが可能です。
各キーワードの右側にある鉛筆アイコンをクリックすると、マッチタイプを変更できます。
マッチタイプの選択は、広告グループ単位ではなく、キーワードごとに行います。
例えば、あるキーワードでより多くのユーザーに広告を表示したい場合は、インテントマッチ(部分一致)を選択できます。
逆に、特定の検索語句に絞って広告を表示したい場合は、完全一致を選択します。
Google広告では、広告配信の柔軟性を高めるために、さまざまなキーワードマッチタイプが用意されています。
そのため、自身の広告目標やターゲット層に最適なマッチタイプを選択することが重要です。
Yahoo!広告での設定方法
Yahoo!広告では、キーワードのマッチタイプを管理画面上で簡単に設定できます。
まず、キャンペーンを作成後、広告グループ内の「キーワード」タブを選択します。
登録したいキーワードを入力する際に、キーワードを【 】で囲むことで完全一致、キーワードの前にインテントマッチ(部分一致)を意味する*(アスタリスク)を付けることでインテントマッチ(部分一致)を指定できます。
フレーズ一致を設定する場合は、特に記号は必要ありません。
設定したいマッチタイプによってキーワードを囲む記号や記号の有無を変えることで、広告を表示させるユーザーをコントロールできます。
例えば、「[キーワード]」と設定すると、そのキーワードのみで検索したユーザーに広告を表示できます。
「*キーワード」と設定すると、そのキーワードを含む様々な検索クエリに対して広告が表示されます。
「キーワード」と設定すると、そのキーワードを含むフレーズで検索したユーザーに対して広告が表示されます。
それぞれのマッチタイプの特性を理解して、適切に使い分けることが重要です。
参考: [Yahoo!広告 ヘルプ](https://support-marketing.yahoo.co.jp/support/show/20344)
キーワード マッチタイプにおける注意点
キーワードマッチタイプを設定する際、いくつかの注意点があります。キーワードマッチタイプは広告表示の範囲を調整する上で非常に重要な役割を果たしますが、正しく設定しなければ意図した効果を得られない可能性があります。
例えば、除外キーワードの設定が重要になります。除外キーワードとは、広告を表示させたくない検索クエリを指定するキーワードです。例えば、無料や格安といったキーワードを除外キーワードに設定することで、価格にシビアなユーザー層への広告表示を避け、購買意欲の高いユーザーに広告を届けられる可能性を高められます。
また、同一キーワードで異なるマッチタイプを組み合わせることも重要になります。例えば、レディース スニーカーというキーワードで広告を出稿する場合、レディース スニーカーを完全一致で設定するだけでなく、レディース スニーカー 通販をフレーズ一致で設定したり、スニーカー レディースをインテントマッチ(部分一致)で設定したりすることで、より広範囲のユーザーに広告をアピールできます。しかし、闇雲に多くのキーワードを設定するのではなく、定期的な検索クエリレポートの確認を通じて、自社のビジネス目標に合致した効果的なキーワードの組み合わせを見つけることが重要になります。
除外キーワードの重要性
キーワードマッチタイプを設定する上で、広告の無駄をなくし、効果を最大化するために重要なのが除外キーワードの設定です。
除外キーワードとは、広告を表示させたくない検索語句を指定する機能です。
例えば、ダイエット食品の広告を出稿する場合、「レシピ」や「作り方」といったキーワードで検索しているユーザーには広告を表示させたくないケースが考えられます。
このような場合、「レシピ」「作り方」を除外キーワードとして設定することで、関連性の低い検索に対して広告が表示されるのを防ぎ、よりターゲットに絞った広告配信が可能となります。
除外キーワードを適切に設定することで、広告費用対効果の改善に繋がります。
同一キーワードでの異なるマッチタイプの設定について
同じキーワードでも、完全一致、フレーズ一致、インテントマッチ(部分一致)と異なるマッチタイプを組み合わせて設定することができる。例えば、「メンズ スニーカー」というキーワードで広告を出稿する場合を考える。まず、コンバージョンに繋がりやすいと予想される完全一致で「メンズ スニーカー」を設定する。次に、フレーズ一致で「メンズ スニーカー 通販」や「メンズ スニーカー 人気」といったように、より多くのユーザーにアプローチする。さらに、インテントマッチ(部分一致)を用いて「メンズ おしゃれ スニーカー」や「スニーカー メンズ おすすめ」など、関連性の高いキーワードを設定することで、潜在的な顧客へのリーチを広げることができる。このように、同一キーワードに異なるマッチタイプを組み合わせることで、広告の網羅性を高め、様々な検索意図に対応することが可能になる。しかし、注意すべき点もある。それは、マッチタイプの範囲が広いものから順番に設定していくということである。具体的には、インテントマッチ(部分一致)、フレーズ一致、完全一致の順で設定する。なぜなら、範囲の広いマッチタイプを先に設定してしまうと、より狭いマッチタイプのキーワードがその影響を受けてしまい、意図した広告表示が得られない可能性があるからだ。そのため、同一キーワードで複数のマッチタイプを設定する場合は、それぞれのマッチタイプの特性を理解した上で、適切な順番で設定することが重要になる。
まとめ
この記事では、リスティング広告の効果を左右する「キーワード マッチタイプ」について解説しました。
キーワード マッチタイプとは、広告を表示させるための検索キーワードと、ユーザーの検索語句との一致度合いを設定する機能です。
大きく「完全一致」「フレーズ一致」「インテントマッチ(部分一致)」の3つの種類があり、それぞれに特徴や用途が異なります。
そのため、広告の目的や状況に合わせて適切なマッチタイプを選択することが、広告効果を最大化するために重要です。
適切なマッチタイプを選ぶことで、無駄な広告費の削減や、効率的な広告配信を実現できます。
ぜひこの記事で紹介した内容を参考に、キーワード マッチタイプをマスターして、広告運用を成功させましょう。